大阪のアンビエントレーベル【Muzan Editions】が2025年にリリースした、日本を拠点に活動するアーティストたちによるコンピレーション作品の第二弾。カリフォルニア出身のErik Luebsが手がける「Solitary Orbit」は、アトモスフェリックな音色と催眠的なサウンドデザインが印象的な一曲。続く「Flowing Into」では、ミニマルなアンビエントとダブの要素が絡み合い、心地よい揺らぎを生み出しています。美術や舞踏の領域を経て、音楽制作とパフォーマンスを行うJuri Suzueは、ノイズの孕む緊張感と奥ゆかしさを共存させながら、「Drifting Shadow」と「Nobody on the Boat」の二作品を展開。静と動が交錯するサウンドスケープが、深い没入感へと導きます。京都を拠点とするAMUは、2024年9月10日に行われたラジオ・インタビューのための2つのパフォーマンスを組み合わせた「Not now death, maybe tomorrow」を収録。フィールドレコーディングを使った実験的なアプローチで、時間と空間の感覚を歪ませたエクスペリメンタル作品。Kocho no Yumeによる三部作は、2022年から2024年にかけて、シンセサイザー、コンタクトマイク、ハイドロフォン、パーカッション、ループテープ、フィールドレコーディングを用いて制作されたもの。物音とその余韻が織りなす奇妙な幽玄さが漂い、まるで現実と夢の狭間に迷い込んだかのような感覚を呼び起こします。[GRRRDEN]