John B McKennaとRichard Greenanによるプロジェクト、Devonanonによる8年振りの新作が、UKの〈Kit Records〉からリリース。前作に引き続き、それぞれの生活の中で集められたフィールドレコーディングとコンポジションの、始まりも終わりもない、タペストリーのようなコレクション。彗星のお喋りのような音から始まり、シンセの伸びやかなあくびのような音色とともに宇宙を想起させる、広大で浮遊感のある音の世界が開かれ、そこに実験的なさまざまな音と声が行き来し、スモーキーなダウンビートが漂う作品です。アンビエント、コスミッシェ、ライブラリー、バロック音楽といった要素を実験的なアプローチで表現されています。[GRRRDEN]

台湾のイラストレーターDavid Huangによる特殊アートワークは、扉のような作りになっており、開くと中にはアルバムの世界を表現したような庭で色々な生き物が楽しそうに過ごしている情景が描かれています。不思議な色合いのレコードはリサイクル素材を使って作られているそう。中央のラベルは一枚づつDavid Huangによる手書きのイラストが施されています。また、トラック12の'Blood Laughing' にはマリンバ奏者の Masayoshi Fujitaが参加。色々な作風の曲が同じ世界観で作られており飽きずに何度も聴いてしまう癖になる内容。推薦作品。[Hタカハシ]